ヘッドラインニュース(毎日新聞6月6日(月)21時34分配信)

<大連立>ポスト菅 公約見直し姿勢焦点に

菅直人首相の退陣後をにらみ、大連立に向けた与野党の動きが活発化している。参院で野党が多数を占めるねじれ国会で菅首相が追い詰められたことから、民主党のポスト菅選びは「与野党協力ができる候補かどうか」がポイントで、野党が求める民主党マニフェスト(政権公約)見直しへの態度などが焦点になる。ただ、野党の協力を得て13年の参院選まで大連立を継続させたい民主党と、期限付きで早期の衆院解散・総選挙を求める自民党との間の溝が広がっている。【野口武則、念佛明奈】

【これが民主党】民主党の党内人脈図

  次期民主党代表選は、大連立を含め、自民、公明両党との協力関係のあり方が争点となる。同党内は自公両党が求めるマニフェスト修正への賛否で二分されているからだ。

  岡田克也幹事長は6日のNHKの番組で「マニフェストをそのままでいくかぎり大連立や与野党協力はあり得ない」と語った。すでに修正論議の前倒しを指示しており、全議員による政策懇談会や両院議員総会で議論を進める意向だ。岡田氏に近い安住淳国対委員長も「マニフェストをただ守れではなく現実を直視して、真剣に議論すべきだ」と述べ、代表選の争点にすべきだとの考えを示した。

  修正でほぼまとまる主流派内で有力視されているのが前原誠司前外相だが、外国人から献金を受け外相を辞任した痛手が残る。岡田氏については、側近も「菅内閣の退陣に責任がある幹事長だから次は出ないのは普通だ」と指摘する。仙谷由人官房副長官は自民党の大島理森副総裁ら野党とのパイプがあり、「暫定ならば仙谷さんでいい」(閣僚)と推す声があるが、65歳で、首相が言及した「若い人」からは外れる。

  野田佳彦財務相の名前も挙がるが、税と社会保障の一体改革や財政再建など難題を抱え、グループ幹部は「簡単に手を挙げられる状況にない」という。

  仙谷氏と石井一副代表は6日、東京都内のホテルで「ポスト菅」を巡って情報交換した。後継首相を決めないと自民党との大連立の話も進まないとの認識で一致し、「谷垣(禎一)副総理」案も出た。仙谷氏は前原氏ら複数の名を挙げたが、石井氏がそれぞれ問題点を指摘したという。

  これに対し、小沢一郎元代表のグループはマニフェスト堅持派がほとんど。原口一博前総務相の名が挙がるが、内閣不信任決議案への賛否が二転三転したため、同グループ内からも「失格」との声が出る。このため、小沢色が薄く、自民党にも抵抗が少ないとみられる鹿野道彦農相をかつぐ案も浮上している。

  ただ、マニフェスト堅持では自公両党との連携シナリオを描けない。小沢グループ幹部は「挙党一致内閣を作るべき時に、誰かを排除するのはおかしい」と述べ、民主党執行部が自公両党と組み「小沢外し」に動くことを警戒している。

  ◇期間巡り溝深く 民主・総選挙は先延ばし 自民・期限区切り解散を

  「期限を切って連立して衆院解散しろなんて、のめるわけがない」。民主党の岡田克也幹事長は6日、国会内で面会した同党の旧民社党グループの議員らに明言した。岡田氏と自民党の石原伸晃幹事長は5日、大連立にそろって前向きな考えを表明したが、思い描く道筋にはなお隔たりが大きい。

  石原氏は、首相退陣を受けて大連立する場合も最長半年程度の期限付きとし、衆院選ができる環境が整った時点で信を問うよう主張する。山本一太・同党参院政審会長も6日の記者会見で「次の総選挙の日程をきちっと約束することが前提条件だ」と指摘した。

  自民党が解散日程にこだわるのは、大連立がなし崩しで長期化した場合、次期衆院選で再選を目指す前衆院議員らから不満が噴出し、執行部の足元が揺らぎかねないためだ。

  日程を巡るせめぎ合いを有利に進めようと、大島理森副総裁は4日の仙谷由人官房副長官との会談で、「復興基本法案が成立すれば首相は退陣すべきだ。それを受けて新しい代表を選び、どういう協力ができるかだ」と首相の早期退陣を要求。自民党国対幹部は6日、「復興基本法案は17日にも参院で可決、成立する」との見通しを示し、自民ペースで退陣、解散日程を決めていく構えを強調した。

  だが、民主党執行部は、劣勢が予想される衆院選をできるだけ先延ばししつつ、当面の野党の協力を取り付けたいのが本音。自民党が「民主党の首相のもとで大連立しても、来年初めごろの衆院選を約束するか疑わしい。谷垣(禎一)首相が望ましい」(山本氏)と期待するのに対し、菅首相は4日、首相公邸で石井氏と会談した際、「(谷垣首相は)解散権を握られるのであり得ない」と語った

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